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2002/2/15 更新

あまりにも話が長く、読みづらいと言う指摘がありましたので、
この記事だけ別のページにしました。
又、当時のことで思い出したことも若干ありましたので
付け加えました。

番 外 編


 「めにあう」ひどい目に遭うことや、とんでもない目に遭うこと 2002/2/1更新
  
  使用法
  「やいや、きなのってらきしゃぁじこにあってめにあったじゃ
  <いやはや昨日乗っていた電車が事故にあってひどい目に遭いました>
  
  1月27日の出来事
  その日は朝から荒れ模様だった。
  暴風の中で、雨からみぞれ、そして午後には雪へと変わっていった。
  
  その日の午後、買い物から帰った私は、
  あまりの荒天のため、職場のある青森に戻るための電車のダイアが
  心配になり、JR八戸駅に問い合わせたところ
  「今のところ問題なく運行している」とのこと、このとき15時過ぎ。
  
  私は安心していつも乗っている18時6分の電車で戻ることを決め午睡を楽しむ。
  そして普段は徒歩で駅に向かうのだが、
  あまりの荒天のため妻の運転する車に乗って陸奥市川駅に到着したのは
  17時50分過ぎ。
  
  18時2分にいつも猛スピードでこの駅を通過するはずの
  下りの”はつかり”が来ない「やはりこの天候で遅れているな」
  と思っていると別の乗客が携帯で八戸駅へ問い合わせていた。

  「今の時点では何時に運転再開するか判らない」という話らしい、
  その客は、「次の電車に乗るつもりで八戸駅まで行く、
  着いた時点でまだ運行が再開していなければラッキーだ」
  というようなことを言いながら八戸駅へ向かったようだった。
  
  それから待つこと10数分。
  私も八戸駅から乗るか、ここで待つか、今日はあきらめて明日の朝1に乗るか
  (朝1の場合は仕事に間に合わないので上司の許可や手続きが必要になる)を
  決心するために八戸駅へ電話をして問い合わせたところ、
  「陸奥市川駅と下田駅の間に障害物があり現在撤去作業中であり、
  撤去が完了し次第運転を再開する」ということであった。
  
  私はここで電車を待つことに決めた。この時18時35分。
  
  そして19時20分過ぎ、下りのはつかりが猛スピードで駅を通過、
  そから数分後、問題の電車がホームに滑り込んできた。
  
  19時35分、約1時間半遅れで電車は何事もなかったかのように発車、
  野辺地駅までは順調に進んでいったのだった。
  
  野辺地駅手前で、車掌席から「ピンポンピンポンピンポン」という警報音ともに
  「狩場沢駅手前で倒木あり、現在撤去作業中です、どうぞ」と言う無線が聞こえてきた。
  (電車は2両編成で、私は後部車両の後ろの方の席に座っていたので
  無線連絡等が聞こえたのです)

  そして野辺地駅に到着。

  車掌の車内アナウンス

  「野辺地駅と狩場沢駅の間で倒木です、木が倒れて参りました」
  <おいおい倒れるところを見たのかよ>
  思わず心の中でつっこみを入れながらアナウンスを聞きます。

  「この倒木を撤去しない限り列車は前に進めません、
  お客様には大変ご迷惑をおかけしております、現在この倒木の撤去作業を行っております。
  撤去作業が終了するまでもうしばらくお待ちください」

  この時20時過ぎ(遅れついでだというあきらめもあり読書に夢中で時間は概略です)
  車掌は車内電話で運転士と連携を取りながら駅員から情報収集。

  内容は現場の状況と前を走っているはずの電車の安否、

  聞くつもりはなかったのだが、隣に座っている知人がやたらと話しかけて
  くるので本に集中できなかったのと車掌の声が高いので否が応でも耳に入ってくる。
  
  それからしばらくして「撤去作業終了現在線路の安全点検中ですどうぞ」の無線連絡。

  その後車掌や運転士と保線の人との無線連絡が交わされ、
  少しして出発の車内アナウンスがあり、青森へ向けて発進。
  
  この間約1時間、時計はすでに21時を回っていた。

  そして狩場沢駅まであと少し、と言うところで車掌へ車内電話
  「なになに、それだばすぐとめねばね
  <えっ、それならすぐに止めなければ駄目だ>と車掌、
  
  そして電車は停止。
  
  車掌の車内放送
  「ただいま電車が倒木と衝突いたしました、
  状況の確認を行いますのでそのままお待ちください、
  お客様には大変ご迷惑をおかけいたしております、大変申し訳ございません」
  
  アナウンスが終わるやいなや懐中電灯を持った車掌が前の車両へ、
  それから何分か後、戻ってきてきて
  
  「このままでは走行不可能。先ず倒木を撤去する旨の車内アナウンス」
  
  そして輸送指令へ現在の状況を無線連絡。
  しかし車掌が報告している意味を理解できないのか何回も同じ事を聞いてくる。
  
  挙げ句の果てに
  「倒木の処置が完了したなら、小湊駅の中央引き込み線まで前進」
  という指令。
  
  運転士も車掌も
  「乗客を乗せたままでは危険なので狩場沢駅で乗客を降ろしたい」と反論。
  
  そのうち呼んでも応答しなくなる。
  
  車掌はしびれを切らして、業務用の携帯電話でどこかに現在の状況を事細かに報告し
  「無線に応答しないので、そちらから電話でこちらの状況を教えてあげて下さい」
  というようなことを何回も話をしている。
  
  被害の状況を私は見ていないので車掌の言葉を借りて報告すると
  運転席側の窓ガラスが割れて運転席方向にめり込んでいる、
  そして窓枠もはずれてしまいこのまま走行を続けるのは非常に危険であり、
  第一運転席からは前が見えない。
  というものでした。

  そうすると輸送指令から
  「助手席はどうなのかなのか」
  という質問
  
  運転士が「助手席はに被害はない」と応答したところ、
  
  「それでは助手席に保安要員を乗せて誘導できないか?」と輸送指令。
  
  運転士は
  「乗客を乗せたままでの運転再開は危険であるので、狩場沢駅で乗客を降ろしたい」
  又返事がない。
  
  輸送指令を呼び出すも応答なし。
  
  車掌が業務用の携帯でどこかに電話する
  「あ○○です」内容は電車の破損状況と電車と狩場沢駅の位置関係等、
  そして倒木の撤去が終了したらとりあえず狩場沢駅まで前進したいが
  肝心なところになると輸送指令が応答しなくなるので、そちらから電話で連絡してほしい。
  という内容だったと記憶しています。
  
  そのうちに車外での倒木の撤去作業も概ね終了しかけたとき、雪の重みで枝が折れ、
  バキバキという音とともに電車の後部付近に落下してきた「あぶねあぶね」<危ない危ない>
  
  保線区の人が、雪の重みで送電線に寄りかかっている木があるのを発見、
  あの木を撤去しないと危険で電車の運行はさせられないと判断したのだろうと思うのだが、
  車掌に対し「木を倒すのでその間送電を停止」する旨通告する。
  
  車掌から電気が消える旨の車内アナウンス、そして非常灯を残して照明が落ちた。
  
  運転士が無線で報告「パンタ降下完了」
  
  車掌は近くにいた保線区の人に確認をする。
  「この木倒さねば電車はうごがせねんだな?」
  <この木を倒さなければ電車を動かすことが出来ないんだな?>
  「んだ」<そうだ>
  「どのくれかがる?」<どのくらいかかる?>
  「すぐだすぐ」<すぐ終わるよ>
  「んだな」<そうか>
  しかし彼らは倒木に失敗し、その処置に3時間以上をついやする。
  
  雪は降り続く、しめった重い雪が。
  
  電車は電力が無いと殆どの物が使えなくなるのである。
  
  冷暖房も、そしてトイレも。
  
  車内温度が下がり始める。
  
  そして電車を運行するための最小電圧まで電力が下がり、非常灯さえも消されてしまった。
  
  車掌は時々どこかに電話をしている「車内温度が低下している等々」の内容である。
  
  28日午前1時過ぎ、倒木の処置も完了し電力回復。
  乗客もほっと一安心、
  
  輸送指令からは再び「小湊駅まで前進」の指令が出る。
  
  運転士「乗客を乗せたままでは危険だ、狩場沢駅で乗客を降ろしたい」
  
  すると輸送指令「5キロ以下でいいから前進できないか」
  
  運転士「前が見えない、乗客を危険にさらす」
  
  輸送指令「保安要員を助手席に乗せて誘導してもらえ」
  
  運転士「それでも小湊までは無理」
  
  電力が回復してから10数分間の押し問答の末、
  ”なんとか指令第何号”なるものが発令される。
  
  その内容は
  「ごひゃくなんじゅうなん(5○○)えぬ(たぶん電車の固有名詞)の車両は小湊駅まで前進。
  その際、速度は毎時25キロメートル以下の速度で前進せよ。
  なお乗客は狩場沢駅で下車させるものとする」
  
  概ねこのような内容であったと記憶している。
  輸送指令は運転士と車掌に復唱させ、それぞれの氏を確認し、
  ただちに実行するよう指示をだし、数分後に電車が動き出した。
  
  その後タクシーを手配し野辺地から狩場沢駅駅へ向かっているという連絡が入り
  乗客一同もこれでやっと解放されると思った矢先、いきなり電気が消えた。
  
  車掌が車内電話で運転士に確認
  「うんうん送電停止でねんだな、パンタがな、あーそうが自然停止な、うん」
  
  要するに送電が開始されたのでパンタグラフを上げたところ雪の重みでパンタグラフが
  架線から離れてしまった、という事らしい。
  10数分の押し問答がなければ何とか狩場沢駅にたどり着けただろうに。
  
  輸送指令から無線連絡が入る
  「電力の係りを派遣したので30分くらいでそちらに着くのでもうしばらく待ってくれ」
  車掌が応答する「駅はすぐそこなので乗客を降ろしたい」
  
  すると輸送指令「乗客の安全が確保できないのでそれは出来ない、
  乗客の皆様には大変ご迷惑をおかけしております、申し訳ありません」

  これを聞いた乗客はさすがに怒った。

  何人かのご婦人が車掌に詰めよる
  「ここから降ろしてくれません?」 「私たちをどうしてくれるんですか」
  私もさすがにムッとなった。

  運転士と車掌が「危険だから乗客を乗せたままこれ以上運行できない」
  と言っているのを聞き入れず小湊駅まで行けと言っておき、
  今やっと狩場沢駅で降ろしてもいいと言ったはずなのに、
  この期に及んでお「客さんが危ないから電車から降ろすわけには行かない」という。
  
  雪の重みで電車の上に倒れてきそうな木が何本かあるというのに、
  電車の中なら安全だというのか。

  ホームまでは150m位しかないのである。
  
  それでも扉が開けられる気配がないので仕方なく電力係の到着を待つ、
  30分を過ぎても到着しないので車掌がもう一度輸送指令に確認をする、

  輸送指令「あと10分ぐらいで到着するものと思われます」
  結局30分の話が到着まで1時間半近くかかったわけで、
  電力係が到着してから10分ぐらいで乗客には駅まで歩いてもらうという話になったらしい。

  「下車の準備をしてお待ち下さい」という案内に全員激怒。
  
  しかし運転士や車掌、又現場で作業をしている人たちには罪はないわけで、
  何に憤りを感じるかと言えばこういう事態を予想せず防風林の管理を怠った保線区、
  
  運転士と車掌の意見を聞かない輸送指令。この2つに腹が立つわけです。
  
  運転士と車掌の意見を尊重していれば、乗客を6時間もの間、暗くて、しかも暖房の無い
  電車の中に閉じこめるようなことはなかったと思います。
  
  実際、各駅停車の電車の乗っているのだから、
  もっと臨機応変に対処できたのではないかと思うのです。

  乗客の中には函館を目指していた人や、
  青森発、東京行きの夜行バスの予約をしていた人もいたわけで、
  函館は自分の会社の管轄だからいいかも知れないけれど、
  夜行バスの人はどうするんだ。

  天候によりダイアが乱れるのは仕方のないことで、
  これについてはとやかく言うつもりはありません。
  
  しかし、あれだけの遅れを出しておきながら、
  乗客の行き先に配慮しないと言うのは如何なものか。
  
  「JRに乗っている人は全部JRを利用して行動している」
  と思っているのではないのですか?。

  私の隣に座っていた若者は、青森からの夜行バスを予約していたそうです。
  
  彼の損害について、JRはどうし対処たのでしょう?

  「電車賃を返せ」と迫った客に、
  「タクシーで帰るので、電車賃の返却はできません」
  と言う返事でした。
  
  じゃあ青森からの夜行バスを予約していた人には、
  バス代の件についてどのように説明するつもりだったのか
  
  そして午前3時、我々は電車から解放され、狩場沢駅からJRが手配したタクシーに乗り
  それぞれ目的の駅に向かったのです。
  
  遅れた電車を待っている時間も含めると9時間である。
  
  私が私の住む独身寮の前に付いたのは午前4時。
  ようやく私の28時間に及ぶ長い1日が終了したのである。
  
  「やいやめにあったじゃ」<いやはや、大変な目に遭いました>
  こんなにひどい目に遭わなくても、ちょっとしたことで軽易に使用できます。
  
  しかし、まだ終わらない。
  28日のローカル紙の朝刊には事故の件は載っていない
  (たぶん時間的に掲載できない)
  夕刊には八戸駅構内で一夜を明かした特急「はつかり」の記事は掲載されていたが、
  狩場沢駅手前の事故の件は掲載されていない。
  
  そして29日の朝刊にようやく28日未明、立ち往生した列車
  (私たちの乗っていた電車ではないようだ)が
  あったという記事だけで倒木による事故があったと言う報道は一切ない。
  
  乗客をあれだけ憤慨させておいて、なんなんだJR、事故隠しか?