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雑  記  帳

        その3

このコーナーは方言にまつわるいろいろなエピソードや昔の思いで等感じたことを
書いていきたいと思います。(雑記帳なので何でもありです)

その3インデックス
 白いブラックテープ  どぶろく かっけ マリエント
南部煎餅  まめしとぎ   煎餅汁の歌   ストリートかっちゃ   ひがんじゃらぐ 


30  「ひがんじゃらぐ」                 2003/2/21

   八戸は雪国ではないけれど、北国なので青森ほどではないものの

   時々雪が降ります。

   そして2月の下旬から3月の中旬にかけて降る、シーズン最後のどか雪を

   「ひがんじゃらぐ」と言います。

   これは、偏東風(”やませ”と読みます)に乗ってくる雪雲が海上で水蒸気を

   含んで、「ぼだゆぎ」<湿った大粒の雪>を八戸地方に降らせるわけですが、

   これが「はしたでない」<半端じゃない>何しろ湿っているものだから

   「ゆぎとりけ」<雪かき>が「ただでない」<大変だ>30cmも積もると

   家の前だけでも、かなりの重労働になる。普段雪の降らない地域なので

   当然道路は渋滞になります、しかし八戸地方はこの「ひがんじゃらぐ」が

   こないと春にならないのです。昨夜から降り続いた雪が「ひがんじゃらぐ

   ならいいのですが。

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29 ストリートかっちゃ            2003/2/4

   ストリートファイターとは違います。

   島 一男さんが唄っている”はちのへ”というCDのなかで「”まめしとぎ”の今」という曲の歌詞の一部に

   ♪手に入れろ ストリートのばあさんから♪という部分がありまして、早速ストリート(三日町:みっかまちと読む)で

   「まめしとぎ」を手に入れてきました。

   場所は、さくらのから三春屋方向へ約100mくらい進むと、舗道上で商売をしている人たちを発見します。

   歌詞では”ばあさん”と表現していますが、「ばば」<ばあさん>と呼ぶにはまだ若い「かっちゃ」<おばちゃん>と

   呼んだ方がちょうどいい女性や「とっちゃ」<お父さん>たちが「まめしとぎ」や切り干し大根、手作り味噌、南部煎餅

   等々最近ではあまり見かけなくなった食べ物を売っています。

   八戸では昔からこの近辺で行商のおばさんたちが店をひろげて様々な物を売っていましたが、最近では4〜5人の

   「ストリートかっちゃ」と「ストリートとっちゃ」だけになったようです。

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28 煎餅汁の歌

   先日「マリエント」の項で紹介した煎餅汁の歌を入手しました。

   曲名は”ああ せんべい汁”で、〜島 一男(しま かずお)〜さんという方が唄ています。

   はちのへ という名前のCDで、8曲入っているなかの1曲です。

   自主制作なのでしょうか、レコード会社のネームはなく、企画・制作 島 企画としか記されていません。

   歌詞カードもなく、値段すら付いていないのです。

   知人を通じて入手したのですが、どうすれば手にはいるのかよく分からない。

   とりあえず、私のHPで”ああ せんべい汁”だけでもアップしたい旨知人に尋ねたところ、

   「もんだいねべ」<問題ないでしょう>ということなので、ここにアップしましたが

   著作権が発生していたので2004年3月14日をもって削除しました


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27 まめしとぎ                 2003/1/26

   先日、買い物のため、しばらくぶりに街に出ました、

   普段は郊外のショッピングセンターで買い物を済ませているのですが、

   気に入ったものが無く、休日を利用して街に出たわけですが、びっくりしました。

   昔の面影は残しているのですが、雰囲気が全然違うのです。

   昔あったビルが無くなり、更地になっていたり、みろく横町という屋台村ができていたり、

   「昔遊んだ街はどこへ行ったんだ」と感じました。

   しかし変わらないのが一つだけありました。

   三日町のバス通りに面した舗道上で商売をしている「かっちゃだぢ」<おばちゃんたち>でした。

   昔から見られていた光景で、「しおびぎ」<新巻鮭>や「すずご」<筋子>、切り干し大根、

   干し菊等を売っている中で見つけたのが、”まめしとぎ”。

   八戸のスーパーでは普通に売っている食べ物なのですが、

   「かっちゃ」が売っていたのは手作りで、緑色と黒いのと2種類があり、原料は枝豆です。

   スーパーで売っている物は、原料は同じなのですが、

   合成着色料や保存料等が混入されており、全然美味しくないんです。

   しかし、「かっちゃ」の”まめしとぎ”はそういう物は一切混入していない。

   当然買ってきました。そして食べてみると「たまげだんめえじゃ」<とても美味しい>

   枝豆で作った餅のような物です。

   「はぢのへさきたらみっかまぢでまめしとぎば買ってくってけへ
   <八戸に来たら三日町で”まめしとぎ”を買って食べて下さい>

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26 再び「南部せんべい」           2003/1/19

   先日、某テレビ局の朝の番組に八戸が紹介される、という新聞の番組欄を見て

   何が紹介されるのかと期待をして見ておりました。

   やはり、「陸奥湊」から始まり最後は「えんぶり」でシメました。

   しかし、その中で一つ気になることがありました。

   それは、煎餅屋さんでのくだりです。

   煎餅屋さんのご主人が「南部煎餅ずのはぢのへ発祥の食べ物だんだお

   <南部煎餅というのは八戸発祥の食べ物なんですよ>

   と言ったのにもかかわらず、「ああ、盛岡のね」と、返事をした勝野さん、

   人の話をちゃんと聞いてください、「はぢのへ(八戸)発祥」と言ったんですよ

   ”盛岡”という単語は出てきていないのに。

   これを見ていたコメンテーターの田中義剛さん、

   八戸出身ならフォローしてくれてもよかったんじゃないですか?

   「煎餅汁はあまり好きじゃない」というようなコメントもありましたね。

   同じ南部の人間として割り切れないものがあります。

   別に盛岡を目の敵にしているわけではないのですが

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25 マリエント(八戸水産科学館)         2002/10/6

   八戸の漁業の歴史の一部を展示してあるプチ水族館とでも申しましょうか、

   非常に中途半端な施設でありまして、一回見たら2度と行かない所であります。

   しかし毎年10月の第1土、日、に「鮫味覚祭り」というイベントが

   マリエントの駐車場で催されており、入場料無料ということもあり

   10月5日も沢山の見物客で賑わっていました。

   駐車場ではこの日発売になった「マリエント音頭」なるものがスピーカーから流れ、

   「これが新聞さ、かいでらったうだが?」<この歌が新聞に書いてあった曲か?>

   「今日発売ってかがさってらったねえ」<今日発売と書いてありましたね>

   などと妻と話しながら、焼き鳥や焼きイカを食べつつ偶然出会った知人らと挨拶を交わしているうちに

   スピーカーから「♪ア〜せんべい汁 ♪ウ〜せんべい汁 ♪イェ〜せんべい汁

   二人で一瞬フリーズ、息子が、「お母さん何この歌?」と聞くので「せんべ汁のうだだべ

   <せんべい汁の歌だろ?>と私、しかし「はじめできいだじゃ」<初めて聞きました>

   「なんかすごい歌だね」と妻「こんなのきいだごどねえじゃ」<こんなの聞いたこと無いよ>と息子

   「ほんとにがよ」<マジッスカ?>などと話しているうちに、

   スピーカから「♪まめしとぎ ♪まめしとぎ〜 ♪まめしとぎ♪」

   これには ”せんべい汁” を作っていたおばちゃんたちも、唖然。

   私は頭を抱え、妻は腹を抱え、息子は「うだでねべな」<歌じゃない>

   もしこのCDが存在するなら、私は入手したい。 

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24 「かっけ」               2002/10/1

   南部の郷土料理です。「かっけ」とは<かけら>という意味で、

   蕎麦やうどんを打ったときに出来る切れ端のことで、

   蕎麦粉で出来たのが「蕎麦かっけ」で小麦粉で出来たのが「麦かっけ」です。

   現在は「かっけ」という名で地元のスーパーに並んでいます。

    しかも綺麗に三角形に切ってトレイに入っているのです。

   食べ方は土鍋に出汁昆布を敷き水を張ってあとは大根の輪切りと白菜を入れ、

   沸騰したらしゃぶしゃぶの要領でかっけを茹でて(煮込んではいけません

   ニンニク味噌という特性のたれを付けて食べます

   ちなみに「かぁけ」という言葉がありまして<どうぞ召し上がれ>という意味です

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23 どぶろくに関する話         2002/9/28

   上北は「おほ」三八は「どんべ」という話を南部弁講座の中で書きましたが、

   昔はどこの農家でも作っていたようです、津軽弁は「だぐ」案外簡単に作れるものなのです

   実際私も趣味の一環としてどぶろく作りをします。

   長期出張の時などは同僚にせがまれて仕込みをし、

   出張最終日にはどぶろくで打ち上げをします。

   実は日本には酒税法というのがありまして、

   許可を受けずにアルコール類の醸造をしてはいけない事になっているのです。

   自分で楽しむ分には目をつぶってくれるらしいのですが当然売買は許されませんし、

   醸造方法をHP上で公開することも許されないようです。

   ちなみに南部地方には「どんべり」という濁り酒があります。

   これはシャンパンの”ドンペリ”に「どんべ」を引っかけたもののようです

  清酒では「のむがぁ」<のむか?>とか「のむびゃ」<飲もうよ>などという名の

  物もあります。

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22 「」に関する一孝察         2002/9/14

   ある日仲間と飲みに出ました。

   居酒屋で刺身の盛り合わせを頼み

   「醤油いらるひとー」<醤油つかうひとー>

   会計の時「こごはらるすけ、あどで人数で割るべし

   <ここは俺が払うけど割り勘な>

   カラオケ屋で

   「これうだるが」<これ歌おうか>

   「早ぐうだれ」<早く歌え>

   ガソリンスタンドで

   「車あらるすけー」<洗車お願い>

   というように動詞のあとに付く<う>の代わりに「る」を付けるのが

   南部弁の特徴のようです

   私は<歌を歌う>や<皿を洗う>等に<○○する>を

   組み合わせて短縮したのではないかと考えています。

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21 白いブラックテープ              2002/7/19

   職業柄ビニールテープをよく使います。

   色は白、黒、赤、青、黄色で、よく使う色は黒。

   そして黒のビニールテープをブラックテープと呼んでいます、

   あとの色は白テープなどと呼んでいるのですが、

   ある日、私たちのオフィスに

    「白いブラックテープねーがー?」<白いブラックテープありませんか?」

   と言いながら隣の課のおじさんが入ってきました。

   「白い色をした黒のビニールテープなったらてーぷで?」
   <エ!?白い色をした黒のビニルテープ?、どんなテープなんだ?」

   と思った瞬間、隣の先輩が

   「いろなんでもいいど?」<色は何色でもいいですか?>

   と言って立ち上がりました、

   「会話になってねべな」<会話になっていないよ>

   と思っていると、おじさんは

   「青でもいい、フィーダーまるぐだげだへんで

   <青でもいいよ、フィーダーを束ねるだけだから>

   と言って黄色のビニルテープを貰っていきました。

   最初の”白いブラックテープ”は何だったんでしょうか?

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